2015/04/07

食欲コントロール

土曜日の午前中に、家でグラノーラを作りながらラジオを聞いていたら、とても興味深い方が出演されていました。(最近、ラジオをかけると、自分のチャンネルに合う番組にあたることが多いです。不思議なことに。)


その方は、アスリートフードコーディネーターで『あなたは半年前に食べたものでできている 実践編』の著者、村山彩さん。





もともとマスコミ業界で働いていた村山さん、体を壊してしまったことをきっかけに、「食」や「運動」の大切さを考えることになったよう。その後、食と運動がかけ算されたときに、大元の食欲が変わり、“何を食べても太らない健康的な体”が手に入ることに気づいたそうです。


日本人で初めてアスリートフードマイスターの資格を取得し、現在は一般の方やアスリート向けに、食や食欲の指導をしているそう。ご本人もトライアスリートで、ランニングに限らず、適度に運動をしながらきちんと食事に向き合えば、必ずや理想のカラダに変わっていけることを、ご本人の体験談を踏まえながら語っていらっしゃいました。


ちなみに本のタイトル「あなたは半年前に食べたものでできている」の由来は、人間の体は約60兆個の細胞でできており、粘膜のような部分は昨日食べたものが影響し、骨などは年単位で変化、それらを平均すると、だいたい半年くらいで自分の体が入れ替わっていくという考え方からきているようです。


で、気になったので、早速電子版をポチッとし、iPad miniでサクッと読了。なんとも便利な世の中です( ̄ー ̄)




一番大事なことは、欲望のセンサーを正すこと

著書によると、食欲には「正しい食欲」と「間違えた食欲」の2種類があり、後者の口先だけの欲は、とりあえず感情と欲求のまま、手当たり次第に食べてしまい、満足することなく、結果食べる量が多くなるという悪循環になってしまうというもの。


しかし、食欲のセンサーが正しく機能することで防ぐことができると村山さんは話します。


食欲コントロールの方程式=
(20分以上の体全体が汗ばむ運動+正しい食事を続けて二食)×三セット



ここで言う運動とは、体に負荷がかかりすぎない程度のもの。リラックスできるくらいの運動をすると、満腹ホルモンであるレプチンが分泌され、また、適度な運動で爽快感を感じると、セロトニンという幸せホルモンが分泌されるので、これにより食欲が抑えられるそう。 


そう言われれば、私の場合、走った後は、意外とたくさん食べれてませんね。カヤックとか、ポタリングとかしてるときも同様。

逆に、キツイ登攀登山とかハードな運動を好む方々は、ガッツリと食べてるイメージがあります。それって、きっとその行為自体がストレスになって、過食しちゃってるんでしょうね。



まずは2週間のうちに、最低これを3セット行うことで、正しく食欲センサーが機能し、食欲をコントロールできるように変わっていくそうです。


食欲コントロールはストレスコントロール

そして、食欲コントロールで重要になるのが『ストレスコントロール』。
ストレスがたまると、お酒を飲みに行きたくなったり、甘いお菓子を食べたくなったり。村山さんも、同じような経験が何度もあったそうです。


結局のところ、強いストレスがかかると、それを打ち消そうとして刺激を求めてしまう。それが甘いものや、脂っこいものやアルコール。でも、ストレスを運動で解消しちゃえば、暴飲暴食に走らなくても済む!ということ。


「それは理解できてるが、それができれば苦労しないよ」という方は、ためしに1-2駅分歩いて帰ってみたらいかがでしょう。



欲望と欲求は違う

「欲望」とは、アレが食べたい、コレが食べたいと、瞬間的に頭の中で騒ぎたてる感じのもの。テレビやSNSの写真を見て、「これ食べたい!!」となるものは、「欲望」にあたります。


それに対して「欲求」は、耳元でささやいているくらいの感じ。体の奥底から聞こえてくる声のこと。


「欲求」の方は本当によくよく体に聴いてあげないと聴こえない。だからこそ、強く意識しないと「欲望」の方が勝ってしまう。


情報と誘惑が多ければ多いほど、「欲望」の方がよく聞こえてくるのかもしれませんね。


「カラダからの欲求」をちゃんと聴いてあげましょう。はい、まずはともあれ、これにつきます。



満腹感と満足感は違う

その昔、よく感じていたのが、ファーストフードやコンビニ食などを食べたあとに感じる「満腹なんだけど物足りない」感覚。


「満腹」だけど、栄養素が足りてないから、結果的には、「満足」ではない。だからすぐにまたハイカロリーなものを食べたくなる負のルーティン・・・


「満腹感」と「満足感」は全く別物で、本当に心も体も「満足」していると、それ以上食べようとは思わないものです。


「満腹感」より「満足感」を大事にしたいですね。


いつから始めてもいい

「食欲コントロール」のいいところは、何回でもやり直しがきくこと。そして、いつから始めても遅くないこと。

なにかの事情で、暴飲暴食したとしても、48時間以内ならリセットが効く、というのは非常に勉強になりました。


今までがどうであれ、今日、今から始めたって遅くはありません。結果は必ずや現れてきます。


「人」として生きること

村山さんは結婚したばかりの頃、食事のときはいつも旦那さんよりも、先に食べ終わってしまっていたそうです。原因は、食事をするときに「食べる」「味わう」という行為がおろそかになっていたため。そんな、早食いだった村山さんは、ある工夫をしたそうです。


食事をするときは、「いまから栄養素をいただきます」という心構えで、きちんと気持ちをととのえてから食べること。正しい姿勢で食卓に向かい、食卓には箸置きとランチョンマットをそろえて、きちんと食事をする態勢をととのえることから始める。


そう、命を頂く、そして、しっかりと味わうというひとつの手順を大切にすることで、感謝が生まれてくる。




ガツガツと餌のように食べるだけなら獣だってできますが、「人」として食事をするということは、そういうことではない。


おいしいものを食べるのではなく、いかにおいしく食べるか。そうやって食にきちんと向き合うことを大切にしていきたいものですね。



また、つい欲望に負けてしまう人に向けて、こんな風にも書かれていました。


「これは人に見せたくなるような食べ物か?」と食べる前に考えることで、食べようと思っていたものを食べずにすませることができる場合がある



食べているものがSNSなどの人目にふれても恥ずかしくない食べ物か、を意識すると、食べたい衝動が抑えられるかもしれませんよーと。


また、日々の食事をマメに記録/人に見せることはすごく大事なことだとも書かれていました。


ネガティヴに食事制限をするのではなく、健康的な生活を意識すること。まずは、身近なところにいる、理想の体型をしているヒトや、憧れのライフスタイルを送ってる方の暮らしぶりを少しずつ真似てみるのも良いそうです。





食べることを通して、自分の身体にきちんと向き合うことや、自分が理想とする体になるために本当に必要なものは何か。


それを日々感じながら食べるものを選び、決して自分の健康を他人任せにしないこと。



口にしたものが、自分の血となり肉となる


言われてみれば当たり前のことだけど、つい忘れがちなこと。食べ物を大切にいただく気持ち、日々感謝の気持ちを忘れずに。


半年後、なりたい自分になるために。今、自分ができることは?



あらためてまた、良い刺激をいただいた一冊でした。




為せば成る。
為さねば成らぬ。
なにごとも。
成らぬは人の  為さぬなりけり。

byうえすぎ ようざん









今朝も雨の中、楽しく走って、しあわせホルモンをチャージ!






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