2015/10/07

座りっぱなしは脾胃(消化器)が病む


ある日突然やってきた原因不明の絶不調


普段、ほとんど体調を崩すことがないわたくしですが。もともと体が強いわけではなく、むしろ昔から虚弱な方なので、普段から気をつけていて、その努力のおかげで近年はめったなことでは不調にならなくなりました。



が。

9/26土曜日の昼、、、

→初日 突然の吐き気に襲われ、会社で1度嘔吐。丸2日寝たきり状態でほぼ絶食+嘔吐数回

→2日目以降 2日間水下痢が続く

→3日目以降 食欲がでてきたので、おかゆと野菜スープ、ゼリーなどの流動食を食べる

→5日目以降 おかゆ+煮物、りんごやヨーグルトなどを食べてみた (しかし果物やヨーグルトを夜に食べるととたんに腰が痛くなる)

→8日目以降 富山と岐阜旅へ ごはんや温かいうどんなどはOKだが、パンや冷うどん、甘いお菓子類&おなかいっぱいにすると調子が悪くなる

→10日目以降(イマ現在) おかゆ+油脂少な目のおかず 腹6分目 1日4食に分けて 体を冷やさないようにしていれば調子は保てる状態


つまり、嘔吐や吐き気から始まり、水様性の下痢、食欲不振、胃の膨満感、腰痛、下腹部の鈍痛というのが今回の病状。
近年稀に見る絶不調状態に陥いっているというわけであります…。


(心配そうに様子をうかがう凛)


病院では教えてくれないこと

3日目に消化器官専門の病院にも行きましたが、特に病名は言われず。レントゲンを撮った結果を見て、お医者さんからは「んー、どうもキミの場合は胃じゃなくて大腸が荒れてるな!なるべく食べないのが一番の近道!」と、いわれて帰ってきました。

その後、なんとなーく気になり、処方された薬から推測すると、急性腸炎(細菌性)の疑いが強いのかなと。周囲からは、「疲れが出たのかね?」とか、「季節の変わり目だし、免疫力が弱ってるんじゃない?」とか、「もしかしたらストレス性かもねぇ」などと言われつつ、しかし、イマイチ急性腸炎になる原因を見ても腑に落ちず、若干モヤモヤしたまま過ごすこと数日。


原因の一因として、思い当たることといえば、調子を崩す前のシルバーウィークに、四国の四万十川へカヌー旅に行ったのですが、片道11時間のロングドライブ+普段と違う食生活(通常よりも食べる量が多かった)を6日間ほど送っていたこと、でした。






その後、東洋医学的な見方をしているサイトを見ているうちに、自分の中で今回の原因として思い当たる記事がいくつか見つかったので、自分の備忘録としてメモしておきます。


憶測①座りっぱなしが原因で胃腸がダメージを受けていた

東洋医学では、五蔵(5つの臓器)の正気を消耗させる過労として、「五労」という表現がされているようです。

たとえば、同じ動きや同じ姿勢を長く続けているとそれによって内臓を傷つけるという意味。「久行、久視、久坐、久臥、久立」の五労があり、具体的には下記の通り。

「久行」
歩きつづけること。歩き過ぎれば筋肉をつかさどる肝臓を傷つける。

「久視」
見つづけること。目を使い過ぎることで、目が充血して血行が悪くなれば血脈をつかさどる心臓を傷つける。

「久坐」
座り続けること。長時間の座位は血行不良になってむくみ、肌肉をつかさどり、水の運行に働く脾胃(胃腸などの消化器官)を傷つける。

「久臥」
長いこと病床に臥すことで、気をつかさどる肺を傷つけます。実際に体位変換をしないで長いこと寝ていると肺で細菌が増殖して「沈下性肺炎」になることがあります。

「久立」
立ちつづけること。長時間立っぱなしでいると骨をつかどる腎を傷つける。重力がかかる椎間板のクッションが劣化し、骨も脆くなる。老化と腎は密接な関係がある。
引用:http://suzukisiatuin.cocolog-nifty.com/aromasiatudayori/


同じ姿勢の継続は身体を壊す。このように、歩き続けたり、同じ姿勢を続けると筋肉だけでなく臓器にまで影響が出ることを東洋医学では注視しているようです。




・・・なるほど。
運転中はずっと座りっぱなし、さらにカヌーでも座りっぱなし、食事のときも、休憩時もほぼ座りっぱなしだった私・・・

それによって、胃腸が弱っていたことが原因のひとつとして大いに考えられます。



憶測②旅行中の食べすぎで脾胃の機能が低下

旅先では、あきらかに通常よりも多く食べていて、ロングドライブ中はカフェインの摂取量も通常より多め。しかもいつもはあまり食べない夕食をおなかいっぱい食べていたことが胃腸に大きな負担をかけたのかも知れません・・・。

東洋医学では胃腸のことを脾胃と言います。脾胃はとっても働き者。寝起きから朝ご飯を消化し、それが終わりかけるころにはお昼ご飯を片付ける仕事です。途中でコーヒーを飲んだり、おやつを食べたりするとそれも処理しなくてはいけません。夜ご飯が早く食べられるときは、夜は休憩をとることが出来ますが、遅くなればなるほど寝ている間も働くことになります。胃腸はほぼ24時間働き続けていることになり、エネルギーを消費することにもなります。夜遅く食べることはかなりの疲労に繋がります。

さらに食べすぎは脾胃に大きな負担をかけます。適量を食べたときであれば「脾胃」の気はスムーズに流れ、きちんと消化吸収することができます。しかし、自分の処理能力以上のものが入ってくるといくら頑張っても消化しきれずに、そこで気の流れも停滞してしまいます。

暴飲暴食、加齢、ストレスなどによって脾胃が機能低下をおこすと、様々な症状がでるようになります。食欲がない、食べるとすぐお腹がいっぱいになる、アザができやすい、つかれやすい、胃もたれ、お腹が張る、げっぷ、めまい、息切れ、下痢、軟便、痰が多い、むくむ、尿が出にくい、内臓下垂などは「脾」の機能の低下の症状です。消化不良、げっぷ、しゃっくり、嘔吐、便秘などは脾胃の「胃」の機能低下の症状です。

これらの症状はいわば脾胃のSOSサインです。怪しいな、調子悪いな、と思ったときに対処してあげることが悪化を防げます。脾胃のSOSサインに対応するには、脾胃を休ませることです。休ませるにはもちろん、仕事をさせないこと。脾胃に仕事をさせないということは、食べ物を食べないということです。一度朝ごはんを抜いたぐらいでは、体調が崩れることは有りません。朝を抜いても、まだ食欲が戻らないなら、お昼も抜いてみてください。そうしたら夜には食欲は戻ってるかもしれません。それでもいまいちなら、夜も抜いてしまいましょう。もし抜くのがつらいなら、とにかく消化に良いものを少しだけ食べるようにしましょう。脾胃は「温かいもの」を好みます。冷たい飲み物なども避けたほうが良いでしょう。

「3食きっちり食べないといけない」というのは間違った固定観念です。食が無い時ならいざ知らず、現代のような飽食の時代に、食糧不足による栄養失調を心配する必要はありません。それよりも食べ過ぎによる脾胃の弱体化の方が深刻です。
引用:http://www.ikanpo.jp/



憶測③胃腸への多大な負担によって腸炎が起きた

急性腸炎は、正式な病名ではなく「急に腸に炎症が出来る」ことで起こる疾患の総称。今回の私の場合は、どうも非感染症型にあたるのではないかと思い始めました。

つまり、憶測①座りっぱなしが続いたことで胃腸がダメージを受け
→憶測②食べ過ぎによって胃腸がお疲れ状態に陥り
→憶測③それらが原因で急性腸炎発症

という結果に至ったのではないかと思うのです。


急性腸炎の原因は「感染症型」と「非感染症型」の二種類に大別することが出来ます。

非感染症型
非感染症型は、ウイルスや細菌との接触が見られない場合のほとんどが該当します。具体的には、「暴飲暴食による胃腸への多大な負担」「食物アレルギーによる胃腸への炎症」が主な原因となります。お腹の内部の冷えも一因にあるようです。ストレスも血管を収縮させて体を冷やします。冷えると、血行が悪くなり、細胞に栄養が行かなくなり、機能や免疫力、自然治癒力が低下します。温めるのが大切です。

症状
非感染症型・感染症型を問わず、急性腸炎に見られる主な症状には「腹痛」「激しい下痢」「嘔吐」「発熱」があります。場合によっては嘔吐と下痢が連続して起こるため、患者がトイレに篭りっきりになることも珍しくありません。また、これらの症状に伴い倦怠感が見られることもあります。

引用:http://chodekomatta.com/html/09acuteenteritis.html



憶測④どうも腸炎を起こしやすい体質らしい

私の体質は以前このブログでも紹介しましたが、太陰人のなりやすい病気に「大腸炎」と書いてあることに気づきました。なるほど、そもそも体質的に消化器がやられやすいタイプだったのもあるのかもしれません。

そして、思い返せば、10年近く前に、モロッコへ仕事でいったあとにも、同じような症状を起こしたことがありました。そのときも飛行機はほぼ1日乗りっぱなし、滞在中も車移動が多く、食事はお肉中心の食事で、今回と似たような要因がたくさんありました。

6年ほど前、おなじくモロッコへ母親を連れて行った時にも、母が同じような不調に陥ったこともありました。つまり、長距離の旅では、座りっぱなしになることにより、胃腸が弱るので、食事量や食べるものに特に気を付けた方が良いのかもしれません、、、。

今回のことで、それに気付けたのが良かった。



腸炎になったときにはこうすればラクになる

基本的な対処
基本的には、腸を休め、消化に良いものを食べ、失われた水分補給を行うのが大事とのこと。
激しい下痢を伴う場合、脱水症状に繋がるため、水に塩と砂糖を溶かした物を飲むようにするのが最善策。
腸を休めて炎症を鎮めるために絶食することも有効。

体を冷やす食品を控え、和食中心の体を温める食品を食べること
白砂糖の入った甘いものジュース、コーヒー、牛乳、緑茶、生野菜 南方果物、冷えた物などの体を冷やす冷性食品を控え、和食中心で根菜類や温野菜、発酵食品、色の濃い食品、未精製の食品などを気をつけて摂ると回復が早くなる。生姜、金時生姜、梅干、ゴボウ茶、ココア、三年番茶、梅しょう番茶は、体を温める効果が強く、整腸作用もあるのでおススメの飲み物。下痢の時は、プチ断食して胃腸を休めた方が良い。

食べる量は足りないくらいがちょうどいい
1回量は普段の半分程度に留め、代わりに回数を増やした方が(1日5-6回)腸の負担が少なく済むようです。口先の欲に負けて、いつも通り食べようとすると、そのあとつらい痛みが続くので、できる限り腹6分目位に抑えた方が良い。

身体を温めて休むことが大切
急性胃腸炎の時はとにかく無理に身体を動かさずに安静にして身体を休める事が大事。出来るだけ身体を温める。特にお腹を温めること。入浴等は長めにおこなうことで下腹部の血行が良くなり、胃腸の働きが良くなります。

回復食は、消化の良い食品を中心に食べるのがよさそうです。





(今朝のあさごはん)



内臓からのSOSはいろいろなところにあらわれる

今回、吐き気と下痢が収まってから、やたらと苦しめられたのは腰痛でした。腸炎の症状には、腰痛なんてもちろん書いていませんし、腸炎なのに腰痛?と普通の人は思うかもしれません。でも、この腰痛も、実は腸から来ていた不調のサインなのだそうです。

各臓器が負担を受けると身体に与える簡単な例です。
・胃と膵臓は左肩にコリや痛みがでます。
・肝臓と胆のうは右肩にコリや痛みがでます。
大腸と小腸は腰にコリや痛みがでます。
・肺は首に影響がでます。
・腎臓や膀胱は下肢に影響がでます。
引用:カイロプラクティック リラクゼーション http://www.k5.dion.ne.jp/~reflex/sos/


そして、顔にも内臓からのSOSは現れます。ちなみに私はいま、口の周りに2つニキビができています・・・。やっぱりまだ胃腸が弱っている証拠、なんですね。

●おでこのニキビ
胃腸が疲れている可能性あり。
暴飲暴食が続いているかもしれません。
また胃腸が元気に働いていないということは、便秘や下痢の症状が出ている可能性もあります。
食べ過ぎ飲み過ぎをセーブし、お通じをよくする食物繊維などを積極的に摂るようにしましょう。

●目のまわり(眉間)のニキビ
肝臓が疲れている可能性あり。
アルコールや脂っこい食べ物は控えましょう。

●口のまわりのニキビ
胃腸が弱っている可能性あり。
食べ過ぎや偏った食事で胃と腸が疲れ切っているようです。
消化のよい、身体に優しいメニューを心がけましょう。

●頬のニキビ
胃や肝臓、大腸、肺が不調の可能性あり。
糖質や脂質を取り過ぎている可能性もあり。
消化の良い食事を心がけ、身体を休めましょう。
引用:あすか整骨院 http://asukagroup.jp/


そして、唇にも胃腸の不調のサインが現れます。

唇は胃腸の状態を現す
口は消化器の入り口です。だから唇は胃腸の状態を現しています。上唇は胃 の状態、下唇は腸の状態を表しています。唇が腫れているのは胃と腸が腫れています。健康な人は上下とも8㎜、8㎜ です。切れて血が出ているのは胃と腸の粘膜が荒れて炎症を起こしています。下唇が乾燥している時は、腸の粘膜に熱があり、上唇が乾燥している時には 胃の粘膜に熱がある証拠です。
引用:愛知食養村 http://aichism.arrow.jp/index.php?FrontPage


まだ、ニキビと唇の荒れがある状態なので、それらが完全に治るまでは、おかゆごはんを中心とした腹6分の胃腸にやさしい食事を続けようと思います。

(今日のおべんとう)


でも、つらいことばかりではなく、強制的に2日間断食できたおかげで、胃腸のデトックスができた気がします。断食には排泄作用があり、断食することにより、宿便の排泄ばかりでなく、体の中にたまっている農薬などの化学薬品・食品添加物・ダイオキシンなどの環境毒素を排泄されるそうです。

なんとなく以前よりも腸内が軽くなったような気がするのは気のせいかも知れませんが、これを機に、同じことをまた繰り返さないように気を付けて暮らしていきたいと思います。

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