2015/11/28

食養生のススメ ①乾燥肌の解消法

食養生(しょくようじょう)とは
‘健康保持や体質改善のため、体質・体調に応じて栄養を考えた食事をとったり、節制したりすること’を指します。

東洋医学では、治療と同じ、またはそれ以上に、病気になる前に防ぐ、「予防」が重要視されています。生活習慣の乱れ(食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足、過労、不規則な生活など)が続くと、体の自然治癒力が落ちて、「未病(まだ病気ではないがいずれ病気に移行するかもしれない状態)」の状態になりやすいといわれています。

未病にならないためには、日ごろの予防や心がけが必要で、このことを「養生」といい、食事に関するものを「食養生」という言い方をしています。

自分の備忘録もかねて、これまで、私が実際に養生し、解消してきたいくつかの未病についてのお話をしたいと思います。まず初回は、「乾燥肌」について。


カラダの乾きは食べ物が原因だった!

かつての私は、ちょうど今くらいの時期から、「乾燥肌」を感じるようになり、保湿クリームやかゆみ止めが手放せない時期がありました。リップクリームは、昔は冬だけ必要だったのに、いつしか年中必要になっていた時期もありました。年々悪化する乾燥肌、てっきり加齢によるものと思い込んでいました。

「乾燥肌」の方は、私のように、保湿液や化粧品など、外側からのケアで解決しようとしがちですが、実は食べ物が、乾燥肌を引き起こす大きな要因

日頃の良くない食習慣を積み重ねた結果、「①代謝の低下(肌表面をバリアしている皮脂の分泌が減ってしまう)」「②腸内環境の悪化(血液の汚れを肌表面から外へ出そうとして肌が乾燥したり荒れたりする)」がおきると、それが要因で肌が乾燥する、いわゆる乾燥肌になるそうです。

つまり、お肌の乾燥は、食生活の見直し=体の内側から健康的になっていけば、解消できる!!ということ。


わたくし、食養生したイマとなっては、保湿液もリップクリームもハンドクリームも、なにも必要ありません。健康体を手に入れると、なんて安上がりなんでしょう。笑 たまに、旅先で温泉などに行った際、いまどきは若い子でも、風呂上りに保湿クリームを全身に塗っている姿を見たりするので、小さいときからの食生活の重要さも感じる今日この頃です。


乾燥肌を悪化させる食べ物・飲み物

では、乾燥肌を悪化させてしまう食べ物・飲み物はいったいどういう食べ物なのでしょう。一般的にいわれているものを具体的にあげてみます。


1.コーヒーなどカフェインを多く含むもの
ドリップコーヒーなどに多く含まれるカフェインには、血管を収縮させる働きや、体を冷やす働きがあります。この働きによってカラダの代謝が悪くなり、それが結果的に乾燥肌に繋がるそうです。カフェインは、コーヒーだけでなくココア・チョコレート・緑茶・紅茶などにも含まれています。

また、カフェインには利尿作用があるため、多くの水分が排出されて、体も肌も水分不足に陥り、余計に乾燥しやすくなるそうです。


→私は、カフェインが少ないorノンカフェインのゴボウ茶/三年番茶/阿波番茶/カモミールティ/ルイボスティを良く飲みます。


2.ファストフード・スナック菓子など
塩分・脂分が多いファストフードやスナック菓子は、血液をドロドロにするため、これも体の代謝が悪くなる要因の一つといわれています。


→私はすぐに肌が荒れるのでこれらは全く食べません。手作りの野菜チップスは美味しいのでお勧めです◎


3.冷たい飲み物・アイスクリームなど
体を冷やす食べ物・飲み物をたくさん摂ると、体の血行が悪くなります。血流が良くないと、代謝も悪化するため、乾燥肌がどんどん酷くなってしまう可能性があります。

果物も、食べ過ぎるとカラダを冷やすので、果物ばかりを食べるのもよくありません。

→これも基本的には食べません。果物は少量をスムージーにして、温める性質の野菜と一緒に食べています。


4.糖分の多い、甘いお菓子やケーキ、ジュースなど
甘いお菓子・ケーキやジュースなど、いわゆる砂糖や糖分が多いものを摂り過ぎると、腸内の悪玉菌が増えて、腸内環境が悪化してしまいます。

ちなみにアルコールも、体内で分解する際には大量の水分が持って行かれてしまい、その水分を肌からも取られてしまうため、乾燥を促すきっかけにもなるそうです。

→おやつは基本的に白砂糖を使っているものが多いので買いません。ジュースも同じく。おやつは基本手作りです。


5.食品添加物の多いもの
肌に悪影響を与える食べ物の大半は食品添加物の多いものです。自然由来のものではなく、日持ちや見た目などを保つために化学物質で加工したようなものは要注意。インスタント食品や着色料・甘味料が大量に入った清涼飲料水などはその最たるものといわれています。

→買い物をするときはなるべく食品表示を見て、変なものが入っていないものを買っています。シンプルに素材から味を楽しむのが一番!


6.白砂糖
白砂糖は、もともとの原料であるさとうきびからミネラルやその他の成分が取り除かれ、漂白精製され、純粋な糖質のみが残った状態のもの。(漂白する過程で合成科学薬品で処理されるため「食品添加物に近い」との見方もあります)

白い精製された上白糖を食べると、その消化・分解には、ビタミンB群やカルシウム、ビタミンCが使われます。消化時に使われてしまうビタミンB群のなかには、ビタミンB7=ビオチンというのがあり、このビオチンには、かゆみを引き起こすヒスタミンの炎症を抑える効果があります。

白砂糖の過剰摂取で体内のビタミンB7が不足するとヒスタミンの炎症を止めることができずに、肌がかゆくなるそうです。

もともとヒスタミンは、体内に異物が侵入した時に異物を攻撃する免疫物質。からだのために働いてくれる物質なのですが、異物攻撃のときに炎症をおこし、それがかゆみや鼻水などを引き起こしてしまうそうです。

つまり、肌のかゆみや鼻水は白砂糖が大きな原因。「そういえば甘いものたくさん食べた日はやたらかゆみが強かった気が・・・」と、思い当たる人も多いかもしれませんね。

→おやつを作るときはキビ糖やてんさい糖、黒糖を使っています。精製糖よりはビタミンの損失が少ないので、いくらか安心できます。


7.小麦粉
小麦粉にはグルテンという成分が含まれています。グルテンがあることで、パンの食感がよくなり、ふんわりと膨らむのですが、このグルテンが、体内では腸の内壁にへばりつき、消化吸収を妨げると言われています。腸の壁にへばりついたグルテンは、栄養の吸収を妨げます。必要な栄養を体に届けることができないので、結果的に肌にも栄養がいきわたらず、肌の乾燥や肌荒れを引き起こしてしまうようです。

→なるべくグルテンフリーを目指しています。おやつ作りのときは、蕎麦粉や米粉、玄米粉、大豆粉、ココナッツフラワーなどを使って作ります。


つまり、要約すると、「カラダを冷やす食べ物」「腸内環境を悪化させる食べ物」を避けることで、乾燥肌から卒業できるというワケです。




かゆみに良い食べ物と避けたい食べ物

以下のサイトを参考に、脱かゆみ!に良い食べ物と避けたい食べ物をついでに調べてみました。


引用: http://年齢による肌質変化.com/category7/hadakayuitabemono.html



だそうです。


・・・私が普段食べているものはほとんどが良い食べ物として書かれているものばかりで、知らず知らずのうちに、かゆみを予防できていたようです。

(朝ごはんは玄米納豆しょうが粥+根菜のお味噌汁という一汁一菜が基本)


(昼ごはんは、‘まごわやさしい’食材をつかったおべんとう。常備菜多用してます。)



(おやつは蕎麦粉やきび糖などを使った手作りのもの。夕食は豆乳ヨーグルトスムージー。)


(最近は干しいもにもハマッています。食物繊維たっぷりなので、腸内環境改善にもいいですよ~)




逆に、朝ごはんはパンにジャム、コーヒー、バナナなどの果物、市販のソーセージ、おやつは甘いコンビニスイーツ、昼はラーメンやコンビニ弁当、午後にカフェイン飲料を飲み、夜はお肉料理、なんて方は、乾燥肌まっしぐらということです・・・。

上記の乾燥肌につながる食べ物すべてを避けることはまず難しいと思いますが、例えば白砂糖を含む食べ物を食べたときはB7が多く含まれる食べ物を意識して摂ってみたり、カラダを冷やす食べ物を食べたあとは、カラダを温める飲み物(梅醤番茶)を飲むなど、+-のさじ加減で食事のバランスを意識することが大切だと思います。



タモリ式入浴法も実践


食養生のほか、肌を乾燥させないために実践していることといえば、入浴の仕方。いわゆる、「タモリ式入浴法」です。ご存知、名司会者としても有名なタモリさんが行っている入浴法で、湯船に10分以上ゆっくりと浸かり、体は洗わないと言うワイルドな入浴法です。

石鹸やボディーソープは一切使わずに湯船に浸かるだけ。(わたしは、頭は普通に洗い、カラダの一部皮脂が出やすい部位のみ石鹸で洗い、あとは石鹸を使わず、手でこすり洗いのみをしています)

この「タモリ式入浴法」は医学会でも評価されていて、現代病の一つである乾燥肌の原因や肌の老化の原因は洗いすぎにあるのだと言います。

皮膚の保護膜である「角質」「皮脂」「善玉菌」は、外側から外敵が入ってこないように肌や体を保護しているものなのですが、強力な刺激物である石鹸やボディーソープによって洗い流されてしまうことで、肌トラブルが引き起こされるというワケです。なので、冬などの乾燥季節は特に、皮脂を適度に残す程度に洗う方が肌に良いそうです。

あとは、手洗いや食器洗いでお湯に頼りすぎるのもお肌の油脂を減らす要因。私も、洗顔のときに、「朝は石鹸を使わずに水ですすぐ程度がいい」と聞いてから、それを実践するようにしてから敏感肌も改善されました。





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日本人は、なにかと「カラダによい」といわれるたべものや健康効果を謳った商品を購入することに意識を向けがちですが、養生で一番大切なことは、悪影響があることをまずは「つつしむ事」。




自分のカラダにとって、よくない症状を生み出す食べ物をできる限り減らす/避けるほうが、よっぽど健康への近道になるとおもうのです。





みなさんの、不快な症状が少しでも軽減されることを祈ってやみません。




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